Template:KIT-Kyoto-week6
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Contents |
September 12
Time
- 10:00~
Member
- 古道、竹内、革島
- Furumichi,Takeuchi,Kawashima
Purpose
- (1) 一晩37℃振とう培養したpSB6A1-I13522(RFPプロモーターレス)のアルカリミニプレップ、濃度測定 [古道]
- (2) 一晩制限酵素処理したinverted LacZ 1,2、pSB6A1-I13522(RFPプロモーターレス)、
- pSB6A1-J04450(RFPプロモーターあり)、プロモーターレスLacZのDNA抽出 [古道]
- (3) CFP on pSB6(lowcopy vecter)、YFP on pSB6(lowcopy vecter)に
- ライゲーション済の各プロモーター(dps,ahpC,OxyR,SufA,SodA)のピックアップ [古道]
- (4) E0240,K121013,TetR,AcrAB,dps,ahpC,OxyR,SufA,SodA,yaiAの培養 [革島]
Method
- (1) 一晩37℃振とう培養したpSB6A1-I13522(RFPプロモーターレス)のアルカリミニプレップ、濃度測定
- 遠心1分(20℃、14,500rpm)して集菌
- ↓上清を捨てた
- ↓SolutionⅠを250μl加えてピペッティングし、ボルテックスした
- ↓SolutionⅡを250μl加えた
- ↓SolutionⅢを350μl加えた
- ↓遠心5分(20℃、14,500rpm)
- ↓上清をカラムに入れた
- ↓遠心30秒(20℃、14,500rpm)
- ↓抽出液を捨てた
- ↓SolutionⅣを500μlカラムに加えた
- ↓遠心1分(20℃、14,500rpm)
- ↓抽出液を捨てた
- ↓SolutionⅤを700μlカラムに加えた
- ↓遠心30秒(20℃、14,500rpm)
- ↓抽出液を捨てた
- ↓遠心30秒(20℃、14,500rpm)
- ↓抽出液を捨てた
- ↓滅菌水をカラムに入れた
- ↓遠心30秒(20℃、14,500rpm)
- ↓溶出液を回収
- ↓吸光度測定(100倍希釈)した
- (2) 一晩制限酵素処理したinverted LacZ 1,2、pSB6A1-I13522(RFPプロモーターレス)、
- pSB6A1-J04450(RFPプロモーターあり)、プロモーターレスLacZのDNA抽出
- 一晩制限酵素処理したpSB6A1-I13522(RFPプロモーターレス)、
- pSB6A1-J04450(RFPプロモーターあり)にCIAPを3µl加え、37℃で30分間インキュベートした
- ↓アルカリフォスファターゼ処理し終えたpSB6A1-I13522(RFPプロモーターレス)、
- pSB6A1-J04450 (RFPプロモーターあり)と一晩制限酵素処理したinverted LacZ 1,2、
- プロモーターレスLacZを1%青ゲルに流し50Vで60分間電気泳動した
- ↓ゲルの切り出しができそうなinverted LacZ 2とプロモーターレスLacZのゲルを切り出した
- ↓切りだしたゲルの重さを事前に量った
- ↓ゲルの三倍量のBufferQGを加え、50℃-10minでインキュベート
- ↓ゲルの溶解後、ゲルと等量のisopropanolを加え、カラムに乗せた
- ↓cfg.10,000rpm-1min
- ↓抽出物を捨て、0.5mLのBufferQGを加えた
- ↓cfg.10,000rpm-1min
- ↓抽出物を捨て、0.75mLのBufferPEを加えた
- ↓cfg.10,000rpm-1min
- ↓抽出物を捨て、エッペンにカラムを乗せかえH2Oを37μL加えた
- ↓cfg.10,000rpm-1min
- ↓保存
- (3) CFP on pSB6(lowcopy vecter)、YFP on pSB6(lowcopy vecter)に
- ライゲーション済の各プロモーター(dps,ahpC,OxyR,SufA,SodA)のピックアップ
- 以下のUVに照らして光っていたコロニーと光っていなかったコロニーもピックアップし、
- アンピシリン入りのLBプレートにストリークした
- dps(YFP)
- ahp(CFP,YFP)
- OxyR(CFP,YFP)
- SufA(CFP)
- SodA(CFP)
- ↓37℃、一晩インキュベートした
- (4) E0240,K121013,TetR,AcrAB,dps,ahpC,OxyR,SufA,SodA,yaiAの培養
- E0240,K121013,TetR,AcrAB,dps,ahpC,OxyR,SufA,SodA,yaiAの培養
- 3μLのLB培地のはいった、オートクレーブ済みの試験官に3μLずつamp50mL/mgを加えた
- ↓E0240,K121013,TetR,AcrAB,dps,ahpC,SufA,SodA,yaiAをそれぞれ2本ずつ試験官に植菌した
- OxyRは4本植菌した
- ↓over nightでインキュベート
Results
- (1) 吸光度測定結果を以下に示した
吸光度測定(100倍希釈) 0.023 0.021 0.011 0.012 0.017 0.012 0.017 0.019 平均 0.017 濃度 0.017×100×50=85(µl/ml)
- (2) ゲル抽出したinverted LacZ 1,2、pSB6A1-I13522(RFPプロモーターレス)、
- pSB6A1-J04450(RFPプロモーターあり)、プロモーターレスLacZらを次回吸光度測定しDNA濃度を求める
- その結果DNA濃度は薄く実験に使用できる濃度に満たなかった
- (3) ストリークしたdps(YFP)、ahp(CFP,YFP)、OxyR(CFP,YFP)、SufA(CFP)、SodA(CFP)は
- 次の日にすべて生えていたのが確認できた
- (4) 全て生えていた
September 13
September 14
September 15
【時間】
- 9:00~
【実験担当】
- 臼井,革島,竹内,中村,吉村
【実験目的】
- (1) カラム使用アルカリミニプレップとカラム不使用アルカリミニプレップの比較実験
- (2) ゲル作成→エタ沈→ゲル抽→吸光度→ライゲーション→トランスフォーメーション
- (3) 本部提出用のSodA,sufA,ahpC,OxyRのPCRと制限酵素処理
- (4) 過酸化水素濃度比較実験
【実験内容】
- (1) カラム使用アルカリミニプレップとカラム不使用アルカリミニプレップの比較実験
- RFP(promoterless, on pSB6A1)を試験管6本
- GFP(AcrAB, on pSB6A1)を試験管に4本
- GFP(dps, on pSB6A1)を試験管に4本
- それぞれ37℃のインキュベーターに3時間入れて振とう培養した
- ↓培養後、半分をカラム不使用のアルカリミニプレップで処理し、
- 半分をカラムを使用したアルカリミニプレップで処理した
- カラム不使用のアルカリミニプレップで処理したものをⅠ、
- カラムを使用したアルカリミニプレップで処理したものをⅡとして実験手順をを以下に示す
- [Ⅰ]
- 培養した大腸菌を1.5mlエッペンに移し、25℃、15,000rpmで1分間遠心して集菌した
- ↓上清を捨てた
- ↓Solution1を250μl加え、ピペッティング、ボルテックスした
- ↓Solution2を250μl加え、4~5回上下して混ぜた
- ↓Solution3を350μl加えた
- ↓25℃、13,000rpmで5分間遠心した
- ↓上清をカラムに流した
- ↓25℃、13,000rpmで30秒間遠心した
- ↓溶出液を捨てた
- ↓Solution4を500μl加えた
- ↓25℃、13,000rpmで30秒間遠心した
- ↓溶出液を捨てた
- ↓Solution5を700μl加えた
- ↓25℃、13,000rpmで30秒間遠心した
- ↓溶出液を捨て、もう一度25℃、13,000rpmで30秒間遠心した
- ↓溶出液を捨て、チューブを蓋を切り取ったエッペンに取りかえた
- ↓Milli Qを100μl加えた
- ↓25℃、13,000rpmで30秒間遠心した
- ↓カラムを捨て、エッペンにイソプロパノール 800μl,CH3COONa 50μlを加えた
- ↓25℃、13,000rpmで10分間遠心した
- ↓上層を捨て、70%エタノールをエッペンの8割程まで加えた
- ↓25℃、13,000rpmで5分間遠心した
- ↓上清を捨てた
- ↓遠心乾燥器にかけた
- ↓TEを30μl加えた
- ↓これにより得られたサンプルの吸光度を測定した
- [Ⅱ]
- 菌液を1.5mLエッペンにデカンテーションで移した
- ↓4℃、6,000rpmで2分間遠心した
- ↓上清を捨てた
- ↓この操作を菌液がすべてなくなるまで繰り返した
- ↓SolutionⅠ100μLを加え、vortexにより撹拌
- ↓常温で5分間放置した
- ↓SolutionⅡ200μLを加え、上下に転倒させた
- ↓氷上で5分間放置した
- ↓SolutionⅢ150μLを加え、vortexにより撹拌した
- ↓氷上で5分間放置した
- ↓4℃、15,000rpmで5分間遠心した
- ↓上清を新しい1.5mLエッペンに移し、ΦOH/CIAA200μLを加えてvortexにより撹拌した
- ↓4℃、15,000rpmで5分間遠心した
- ↓上部の水層を新しい1.5mLエッペンに移した
- ↓100%EtOH 1mLを加え、上下に転倒した
- ↓常温で10分間放置した
- ↓4℃、15,000rpmで12分間遠心した
- ↓上層を取り除いた
- ↓70%EtOH 500μLを加えた
- ↓4℃、15,000rpmで3分間遠心した
- ↓EtOHを除いた
- ↓2分間遠心乾燥した
- ↓滅菌水30μLに溶かした
- ↓これにより得られたサンプルの吸光度を測定した
- (2) ゲル作成→エタ沈→ゲル抽→吸光度→ライゲーション→トランスフォーメーション
右表に従い試薬を加え、これを4℃で30分間放置した
(H2Oを95μL加え20倍希釈とした)
↓4℃、14,000rpmで20分間遠心した
↓上清を取り除いた
↓70%EtOH 100μLを加えた
↓4℃、14,000rpmで5分間遠心した
↓上清を取り除いた
↓2分間乾燥させた(pSB1C3は追加でさらに4分間乾燥した)
↓MilliQ 30μLを加えた
↓それぞれにOrange Loadong Dye 6μLを加えた
↓1kbpマーカーとともに50Vで60分間電気泳動を行った
↓ゲルの切り出、その重さを量った
↓ゲルの三倍量のBuffer QGを加え、50℃で10分間インキュベートした
(インキュベートの間は2、3分毎に振り混ぜた)
↓pSB1C3のみにCH3COONaを3μL加えた
↓ゲルの溶解後、ゲルと等量のisopropanolを加え、カラムに乗せた
↓10,000rpmで1分間遠心した
↓抽出物を捨て、0.5mLのBufferQGを加えた
↓10,000rpmで1分間遠心した
↓抽出物を捨て、0.75mLのBufferPEを加えた
↓10,000rpmで1分間遠心した
↓抽出物を捨て、エッペンにカラムを乗せかえH2Oを37μL加えた
↓10,000rpmで1分間遠心した
↓得られた溶液の内5μLを濃度測定に使用した
DNA CH3COONa 95%EtOH 計 pSB1C3 100 10 330 440 AcrAB 150 15 330 495 E0240 150 15 330 495 OxyR 150 15 330 495
- E0240(ハイコピーベクター)、各種プロモーターのLigationを以下の手順で行った
- insert:vector=1:2
- 下表1~3に従い試薬を調整した
- ↓これらを16℃のウォーターバスに30分間つけた
- ↓LigationしたsufA,ahpC,SodA(E0240)全量にDH5αを50μL加え3分間氷上に置いた
- ↓43℃で3分間ヒートショックを与えた
- ↓10分間氷上に置いた
- ↓SOC培地0.9mlを加え、37℃で30分間回復培養を行った
- ↓これをプレートにまき、37℃で培一晩養した
1.SufA Insert(SufA) 0.87μl Vevtor(E0240) 5μl MilliQ 4.13μl Ligation Mix 10μL Total 20μl 2.ahpC Insert(ahpC) 0.85μl Vevtor(E0240) 5μl MilliQ 4.25μl Ligation Mix 10μL Total 20μL 3.SodA Insert(SodA) 2.01μl Vevtor(E0240) 5μl MilliQ 2.99μl Ligation Mix 10μL Total 20μl
- (3) 本部提出用のSodA,sufA,ahpC,OxyRのPCRと制限酵素処理
- 以下の組成とプログラムでSodA,sufA,ahpC,OxyRの各プロモーターについて2本ずつPCR処理を行った
プライマー(PM)
(SodA,sufA,ahpC,OxyR)0.75ul テンプレートDNA 0.25ul MgSO4 2ul dNTP 2.5ul KODplus 0.5ul Buffer 2.5ul MilliQ 16.5ul Total 25ul Pre Denature Denature Annealing Extention +Extention 94℃ 94℃ 60℃ 68℃ 68℃ 4℃ 2min 15sec 30sec 1min 2min 保持 35サイクル PCRの後に吸光度を測り、濃度を求めた(実験結果に詳細を示す)
次に右表の組成で制限酵素処理を行った
↓37℃でインキュベートを行った<組成> DNA 49μl EcoRⅠ 1μl PstⅠ 1μl H Buffer 6μl Milli Q 3μl Total 60μl
- (4) 過酸化水素(H2O2)の付加実験
- 実際にH2O2を加え、H2O2応答性プロモーターを挿入したpSB6を培養した場合に、
- 目で見ただけでGFPの蛍光強度の変化がみられるのか確認した
- その方法を以下に示す
- 実験で使用する菌液(yaiA-GFP on pSB6)を用意した
- 菌液がO.D.600=0.3~0.4になるようにLB培地(+amp)を加え、調整した
- ↓目的の濁度に到達した菌液を短時間37℃で振とう培養し、O.D.600≒0.5にした
- ↓※以降菌液は氷上で操作した
- ↓菌液2mLを分注し、これにそれぞれ終濃度が1mM,1μM,1nMになるようにH2O2を付加した
- ↓37℃,30min.で振とう培養した。
- ↓GFPイルミネーターを使用し、各濃度の蛍光の具合について確認した
終濃度 Negative control 1mM 1μM 1nM 加えたH2O2 - 1M H2O2…2μL 1mM H2O2…2μL 1μM H2O2…2μL
- (1) RFP,GFP(acrAB),GFP(dps)の吸光度測定の結果を以下に示す
- [Ⅰ]
RFP
(×1/100)GFP(acrAB)
(×1/100)GFP(dps)
(×1/100)吸光度 0.0184 0.0194 0.0032 DNA濃度 92ng/μL 97ng/μL 16ng/μL 全量 29μL 29μL 29μL
- [Ⅱ]
RFP1
(×1/100)RFP2
(×1/200)GFP(acrAB)1
(×1/200)GFP(acrAB)2
(×1/200)GFP(dps)1
(×1/100)GFP(dps)2
(×1/100)RFP3
(×1/200)RFP4
(×1/200)吸光度 0.1514 0.633 0.7984 0.6255 0.7554 0.5416 0.792 0.779 DNA濃度 757ng/μL 6,330ng/μL 7,984ng/μL 6,255ng/μL 3,777ng/μL 2708ng/μL 7,920ng/μL 7,790ng/μL 全量 28μL 29μL 29μL 29μL 29μL 29μL 29μL 29μL
- (2) 電気泳動の結果
- OxyRのバンドが見られなかった
- ゲル抽出の結果を以下に示す
pSB1C3(1/20) E0240(1/20) AcrAB(1/20) OD260 0.094 0.014 0.028 DNA濃度(ng/μL) 94 14 28 全量(μL) 32 32 32
- トランスフォーメイションの結果を以下に示す
- AcrAB以外のプレートからはコロニーが見られなかった
- (3) PCR後に測定した吸光度の値を以下にまとめた
OxyR SufA SodA ahpC 吸光度 0.0646 0.0464 0.0534 0.0468 DNA濃度 323ng/μL 232ng/μL 267ng/μL 234ng/μL 全量 49μL 49μL 49μL 49μL
- (4) 菌液を10倍希釈したときyaiAの濁度の平均は0.652だったので、1.5倍に希釈して濁度を測った
- この値が0.464であったので15分間培養したところ吸光度が0.7908になったため2倍に希釈して3分間培養し、
- このときの吸光度が0.490であったので、これを氷上で使用し実験を行った
測定した濁度 yaiA(10倍希釈) yaiA(15倍希釈) yaiA(30倍希釈) 1 0.660 0.466 0.796 2 0.662 0.462 0.798 3 0.652 0.462 0.784 4 0.656 0.466 0.790 5 0.658 0.464 0.786 Average 0.6518 0.464 0.7908
- Negative controlとH2O2を付加したもの各3種をGFPのイルミネーターにより肉眼で確認したところ、
- 少しNegative controlの方が暗いような印象はあったが、明瞭に光度が違うとは言えない状況であった
- (1) カラム不使用のアルカリミニプレップのほうが比較的収率が良い結果となった
- RFP1のDNA濃度が著しく低かったのは、操作中にDNAを吸ってしまったなど実験上の操作ミスの可能性が考えられる
- (2) OxyRのバンドが見られなかったのは青ゲルを使ったためバンドが良く見られなかったことが一因であると考えられる
- pSB1C3のゲル抽の結果はあまりよくなかった
- これはQGを加えてゲルを溶かした溶液の色が紫色であったため、
- キアゲンのキットの取り扱い方に従ってCH3COONa 30μLを加えてpH調整を試みたが、溶液の色に変化はなかった
- 結果から考えて溶液の紫色は青ゲルが原因であったと考えられる
- またpH調整を試みたことによってDNAがいくらかロスされたと思われる
- AcrAB以外のプレートからコロニーが得られなかったのは、ゲル抽出後の吸光度は確認されたので、
- ライゲーションにおいてプラスミドを精製することができなかったためと考えられる
- (3) 結果よりDNA濃度が十分であるので、PCRに成功したといえる
- (4) 蛍光強度を測る吸光度系のセルが届き次第そちらで同様の実験をし、
- 数値としてのGFP光度の違いを測定しようと思う