Template:KIT-Kyoto-Augsut25

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:岩城,古道,竹内,吉村
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:(1) 大腸菌の生存曲線を調べる
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:(2) 過酸化水素の浸透性を利用し、大腸菌の生存曲線を調べる
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:(3) DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)のプレカルチャー
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:(4) pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420),をDH5αに形質転換
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:(5) dps,AcrAB-K121013 on pSB6A1のLigation(ベクターとプロモーターのカットチェックまで)
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【実験目的】
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:(1) 大腸菌の生存曲線を調べる(3日目)
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:(2) 大腸菌の生存曲線を調べる(1日目)
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:(3) DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)のプレカルチャー
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:(4) pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420)をDH5αに形質転換
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:(5) dps,AcrAB-K121013 on pSB6A1のLigation
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:(6) pSB3K3(J04450),pSB6A1(K121013),pSB1A2(E0240),
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::pSB1AK3(I732950),pSB4A5(K193602)のプラスミド抽出
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【実験内容】
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:(1) 大腸菌の生存曲線を調べる
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:: プレートにコロニーが生えているか確認し、コロニーの数を数えた
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:(2) 過酸化水素の浸透性を利用し、大腸菌の生存曲線を調べる
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:: 実験(1)でcontrolのプレートにコロニーが生えなかったので、違った方法でプレートを作成した
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:: DH5αをO.D.600=0.4~0.6になるまで培養した
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:: ↓培養後、LB1mlに対して、培養液を1ml加えて希釈した
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:: ↓希釈した培養液10μlをLBプレートにまき、37℃で1時間インキュベートした
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:: ↓1時間後、過酸化水素水をLBプレートの中心に20μl滴下し、
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::  滴下した過酸化水素水がLBプレートに完全に浸透するまで待った
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:: ↓完全に浸透したのを確認し、37℃でインキュベートした(overnight)
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:(3) DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)のプレカルチャー
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:: DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)の
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:: コロニーをピックアップしLB液体培地(+amp)に入れた
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:: ↓37℃で振とう培養した
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:(4) pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420),をDH5αに形質転換
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:: pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420)をそれぞれ1µl取り、そこにDH5α 100µlを加え混ぜた
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:: ↓氷上、30min
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:: ↓42℃で45秒間、熱ショックを与えた
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:: ↓氷上、2min
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:: ↓SOC培地0.9mlを加えた
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:: ↓37℃で1時間振とう培養した
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:: ↓400µlずつアンピシリン入りのLBプレートに播いて37℃でインキュベートした(overnight)
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:(5) dps,AcrAB-K121013 on pSB6A1のLigation
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EcoRⅠ-SpeⅠで制限酵素処理したdps,AcrABと<BR>
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EcoRⅠ-XbaⅠで制限酵素処理したK121013 on pSB6A1に電気泳動を行い、ゲル抽出、ライゲーションを行った<BR>
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dpsは前日(24日)に制限酵素処理したものを用いた<BR>
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↓右表に従い試薬を混合し、37℃で30分間インキュベートした<BR>
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↓CIAP 1μLを加えて、37℃で30分間インキュベートした<BR>
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↓dpsとK121013 on pSB6A1それぞれにOrange Loading Dyeを10μLずつ加え、30μずつ、レーンにアプライした<BR>
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↓ゲルのレーンには左2列にK121013 on pSB6A1を、右2列にdpsを流した</TD>
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:(6) 大量培養後のアルカリミニプレップ
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:: 以下の5種類のベクターを用意した
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::    pSB3K3(J04450)
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::    pSB6A1(K121013)
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::    pSB1A2(E0240)
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::    pSB1AK3(I732950)
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::    pSB4A5(K193602)
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:: 菌液をチューブに入る量だけ入れた
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:: ↓4℃、14,000rpmで5分間遠心した
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:: ↓上清を捨てた後、菌液を更に追加した
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:: ↓4℃、14,000rpmで5分間遠心した
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:: ↓以上の操作を菌液がなくなるまで繰り返した
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:: ↓solⅠ 4mLを加え、vortexした
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:: ↓solⅡ 200μLを加えon ice 5min.
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:: ↓solⅢを150μL加えon ice 5min.
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:: ↓4℃、14,000rpmで10分間遠心した
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:: ↓イソプロパノール400μL(等量)を加えた
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:: ↓4℃、14,000rpmで20分間遠心した
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:: ↓70%EtOHを200μL加えた
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:: ↓4℃、14,000rpmで10分間遠心した
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:: ↓遠心乾燥を行った
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:: ↓これをTE(RNase)30μLに溶解し、冷蔵保存した
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【実験結果】
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:(1) コロニー数を数えて以下の表にまとめた
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::<TD>H<SUB>2</SUB>O<SUB>2</SUB>濃度</TD><TD>0mM(control)</TD><TD>100nM</TD><TD>10nM</TD><TD>1nM</TD><TD>100pM</TD><TD>10pM</TD><TD>1pM</TD></TR>
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::<TR>
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::<TD>コロニー数</TD><TD>0</TD><TD>7</TD><TD>147</TD><TD>59</TD><TD>0</TD><TD>144</TD><TD>289</TD></TR>
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::</TABLE>
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::controlのプレートになぜかコロニーが生えなかった
 +
::この実験では大腸菌をプレートにまく作業を7回繰り返したため、時間差が生じてしまったのが原因とみられる
 +
::とにかくcontrolプレートに大腸菌が生えなければどうしようもないので、この結果は不採用とした
 +
:(2) 8月26日に結果を記載した
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:(3) 三本ともプレカルチャーが成功したため、8月27日の実験で使用した
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:(4) pSB1A2(BBa_I13507) ,pSB1A2(BBa_E0420)のトランスフォーメーションは成功した
 +
::よって、8月27日の実験で使用することになった
 +
:(5) ゲル抽出に移る前にdpsのバンドが十分量検出できなかったため、
 +
::ゲル抽出、およびLigationを行うことができなかった
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::(K121013 on pSB6A1のバンドははっきりと見えたが、濃度としては不十分だった
 +
::(6) すべてのプラスミドの濃度が低かった

Revision as of 02:17, 19 September 2010

August 25

【時間】

9:00~21:00

【実験担当】

岩城,古道,竹内,吉村

【実験名】

(1) 大腸菌の生存曲線を調べる
(2) 過酸化水素の浸透性を利用し、大腸菌の生存曲線を調べる
(3) DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)のプレカルチャー
(4) pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420),をDH5αに形質転換
(5) dps,AcrAB-K121013 on pSB6A1のLigation(ベクターとプロモーターのカットチェックまで)
(6) 大量培養後のアルカリミニプレップ

【実験目的】

(1) 大腸菌の生存曲線を調べる(3日目)
(2) 大腸菌の生存曲線を調べる(1日目)
(3) DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)のプレカルチャー
(4) pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420)をDH5αに形質転換
(5) dps,AcrAB-K121013 on pSB6A1のLigation
(6) pSB3K3(J04450),pSB6A1(K121013),pSB1A2(E0240),
pSB1AK3(I732950),pSB4A5(K193602)のプラスミド抽出

【実験内容】

(1) 大腸菌の生存曲線を調べる
 プレートにコロニーが生えているか確認し、コロニーの数を数えた
(2) 過酸化水素の浸透性を利用し、大腸菌の生存曲線を調べる
 実験(1)でcontrolのプレートにコロニーが生えなかったので、違った方法でプレートを作成した
 DH5αをO.D.600=0.4~0.6になるまで培養した
 ↓培養後、LB1mlに対して、培養液を1ml加えて希釈した
 ↓希釈した培養液10μlをLBプレートにまき、37℃で1時間インキュベートした
 ↓1時間後、過酸化水素水をLBプレートの中心に20μl滴下し、
  滴下した過酸化水素水がLBプレートに完全に浸透するまで待った
 ↓完全に浸透したのを確認し、37℃でインキュベートした(overnight)
(3) DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)のプレカルチャー
 DH5α pSB1A2(BBa_I13507),DH5α pSB1A2(BBa_E0430),DH5α pSB1A2(BBa_J22005)の
 コロニーをピックアップしLB液体培地(+amp)に入れた
 ↓37℃で振とう培養した
(4) pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420),をDH5αに形質転換
 pSB1A2(BBa_I13507),pSB1A2(BBa_E0420)をそれぞれ1µl取り、そこにDH5α 100µlを加え混ぜた
 ↓氷上、30min
 ↓42℃で45秒間、熱ショックを与えた
 ↓氷上、2min
 ↓SOC培地0.9mlを加えた
 ↓37℃で1時間振とう培養した
 ↓400µlずつアンピシリン入りのLBプレートに播いて37℃でインキュベートした(overnight)
(5) dps,AcrAB-K121013 on pSB6A1のLigation

EcoRⅠ-SpeⅠで制限酵素処理したdps,AcrABと
EcoRⅠ-XbaⅠで制限酵素処理したK121013 on pSB6A1に電気泳動を行い、ゲル抽出、ライゲーションを行った

dpsは前日(24日)に制限酵素処理したものを用いた
↓K121013 on pSB6A1の制限酵素処理を行った
↓右表に従い試薬を混合し、37℃で30分間インキュベートした
↓CIAP 1μLを加えて、37℃で30分間インキュベートした
↓dpsとK121013 on pSB6A1それぞれにOrange Loading Dyeを10μLずつ加え、30μずつ、レーンにアプライした

↓ゲルのレーンには左2列にK121013 on pSB6A1を、右2列にdpsを流した
<試薬組成>
DNAsol30μL
M buffer5μL
EcoRⅠ1μL
XbaⅠ1μL
H2O13μL
全量50μL
(6) 大量培養後のアルカリミニプレップ
 以下の5種類のベクターを用意した
    pSB3K3(J04450)
    pSB6A1(K121013)
    pSB1A2(E0240)
    pSB1AK3(I732950)
    pSB4A5(K193602)
 菌液をチューブに入る量だけ入れた
 ↓4℃、14,000rpmで5分間遠心した
 ↓上清を捨てた後、菌液を更に追加した
 ↓4℃、14,000rpmで5分間遠心した
 ↓以上の操作を菌液がなくなるまで繰り返した
 ↓solⅠ 4mLを加え、vortexした
 ↓solⅡ 200μLを加えon ice 5min.
 ↓solⅢを150μL加えon ice 5min.
 ↓4℃、14,000rpmで10分間遠心した
 ↓イソプロパノール400μL(等量)を加えた
 ↓4℃、14,000rpmで20分間遠心した
 ↓70%EtOHを200μL加えた
 ↓4℃、14,000rpmで10分間遠心した
 ↓遠心乾燥を行った
 ↓これをTE(RNase)30μLに溶解し、冷蔵保存した
【実験結果】
(1) コロニー数を数えて以下の表にまとめた
H2O2濃度0mM(control)100nM10nM1nM100pM10pM1pM
コロニー数07147590144289
controlのプレートになぜかコロニーが生えなかった
この実験では大腸菌をプレートにまく作業を7回繰り返したため、時間差が生じてしまったのが原因とみられる
とにかくcontrolプレートに大腸菌が生えなければどうしようもないので、この結果は不採用とした
(2) 8月26日に結果を記載した
(3) 三本ともプレカルチャーが成功したため、8月27日の実験で使用した
(4) pSB1A2(BBa_I13507) ,pSB1A2(BBa_E0420)のトランスフォーメーションは成功した
よって、8月27日の実験で使用することになった
(5) ゲル抽出に移る前にdpsのバンドが十分量検出できなかったため、
ゲル抽出、およびLigationを行うことができなかった
(K121013 on pSB6A1のバンドははっきりと見えたが、濃度としては不十分だった
(6) すべてのプラスミドの濃度が低かった